こちらは東京バルバリの「真鯛のソテー バジルを効かせたペルノーソース」です。
ペルノソースは魚介の料理に良く合うとされてるソースで、名前の由来はお酒の「ペルノ」から来ています。
ペルノはお酒の種類の名前ではなく、ペルノ・リカールという会社の「ペルノ」という商品名で、ジャンルとしてはアニス酒になります。
アニスリキュールのペルノは、アニスや複数のハーブとスパイスで作られるかなりインパクトのある薬草系のリキュールです。
そのペルノーと白ワインヴィネガー、鶏のブイヨン、生クリーム、バターなどで作られるのがペルノソースです。
ペルノといえば「伝説のリキュール、アブサン」の話が有名です。
アブサンとはニガヨモギとアニス、ウイキョウそして複数のハーブとスパイスで作れるやはり薬草系のお酒です。
このアブサンを作っている会社は沢山あり、ペルノも代表的なアブサンメーカーでした。
ところが1898年あたりから、ニガヨモギの中の成分の「ツヨン」が幻覚作用を引き起こすとして製造が禁止されてしまいます。
当時はゴッホをはじめとする芸術家にも愛飲されていたらしく、アブサン中毒の流れでゴッホは耳を切り落としたのか?なんて言われるぐらいです。
そうかと思えばライバルのワインメーカーがアブサンを潰すために「ツヨン」を吊るし上げたのでは?っていう話もあります。
まぁ本当のところは分かりませんが、色々な噂が飛び交うほどの「魅惑のお酒」だったって事でしょうか。
その後、製造が禁止されてしまったアブサンの変わりにパスティス(似せるの意)と呼ばれるアニス酒が作られました。
ペルノももちろんパスティスを作り始め、ライバルのパスティスメーカーの「リカール」と合併し現在の「ペルノ・リカール」になりました。
現在ではアブサンも「ツヨン」の含まれる量を10ppm以下に制限され解禁販売されています。
画像でも分かるように、ラベルには「ペルノ」の文字が両方とも大きく書かれてるのだけなので「新ラベルか?」と思って間違って買ってしまいそうですが「ABSINTHE」と書いてありますし、何よりアルコール度数と値段が共に1.7倍違います。
当時、偉大な芸術家を虜にしたお酒とは少し違いますが、一度試してみるのもいいかもしれませんね!
ペルノ・リカール ジャパン公式ウェブサイト
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