今回はカウンターの立ち上がりの壁にレンガを貼ります。
店長がレンガを貼りたいと言っていたので、何とか予算をかけない方法でレンガを貼ることを考えました!
ちなみにレンガとは、積み上げて作る厚みのある固まり状の素材の事ですので、壁に貼り付ける薄物のレンガ風の物をブリックタイルと呼びます。
ブリックタイルにもいくつか種類があります。
まず一番イイ物と言えば、ヨーロッパの建築物を解体した時に出てくる本物のレンガをスライスして作ったブリックタイルです。
これは表面にスタッコなどが残ったりしてかなり雰囲気があります。
その次は、ヴィンテージ風に加工形成色付けされたセメントのブリックタイルです。
今の物はすごくリアルで出来がいいです。
そしてよく見る安価な物は、住宅等に使われる軽い発泡スチロールのような物で出来たカルチャードブリックと呼ばれる偽物です。
金額的にはヴィンテージブリックが平米10000円ぐらい、形成セメントブリックが平米5000円ぐらい、カルチャードブリックで平米3000円ぐらいです。
でもこれだけではなくて、実際貼る時は副資材がでます。
水分の吸収を抑えるシーラーや接着剤、そして目地材があるので、平米当たりプラス2000円ぐらいかかります。
今回の貼るスペースは1.3平米なので、一番安いカルチャードブリックでも5000円ぐらいはかかります。
しかもカルチャードブリックって見た目がしょぼいので、リアルには程遠いです。
だから安物を使うんだったら、貼った上から塗装するのが一番です。
ヨーロッパやアメリカでも、古いレンガの壁面を白く塗装してるのを見たことがあると思います。
料理でも一緒ですが、素材が悪いんだったら手を加えなきゃいけないって感じです。
と考えると、安い物を使うと塗料代がかかってしまうので、一番安い方法は形成セメントのブリックになります。
これだと金額がざっくり7、8000円ってところです。
それでももっと抑えたいと思って考えたのが、スタイロフォームで偽ブリックを作って、それに漆喰を塗りつけて本物に近づけようという方法です。
これだと材料費全部合わせて2300円ぐらいです。
さっそくスタイロフォームと漆喰を買ってきて、作り始めました!
スタイロフォームとは商品名で、ホームセンターにある断熱材で、発泡スチロールの青くて硬いやつの名前です。
発泡スチロールでもいいのですが、発泡スチロールってよく見ると表面が蜂の巣状の模様になっているのでレンガっぽくないのです。
ですのでスタイロフォームを割付のいい大きさにカットして、あとはしこたまハンマーでボコボコにします。
最初は軽く表面を固めて、二度目にボコボコにします。
これでブリックの質感が出ました!
そしてそれを釘で壁に打ち付けます。
あとはひたすら漆喰をベタベタ塗りつけるだけです。
漆喰は丁度いい粘り気を、水の量で調整しないと目地に入りにくいので注意が必要です。
そうすれば誰にも発泡スチロールだって気づかれないようなレンガの壁が超安く出来上がりです!
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